• 2007.11.26 Monday
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TSAN/SINGULARITY SCIENCE FICTION解説

この度リリース致しました
TSAN 1st Album
SINGULARITY SCIENCE FICTION』 は、
CDR作品『Gravitation Childhood』からの続編となる作品であります。

前作のCDR作品『Gravitation Childhood』では、
我々人間が持っている、
幼少の頃の思い出などの「エピソード記憶」を主軸とした
「記憶」がテーマになっておりましたが、
今作では、テクノロジーの進化が及ぼす
「脳内解体」による「情報の模倣」の可能性、
つまりテクノロジーの急速な進化によって、
人間の脳内コピーが可能となった未来を示唆した内容となっております。

「ポスト・ヒューマン誕生」(NHK出版)の著者レイ・カーツワイル氏によりますと、
現在までにテクノロジーにおける様々な分野は、
倍加の速度で進化を遂げており、
線形的に見ても確実に近い将来には、
人間の能力のすべてをテクノロジーに
凌駕されることが分かっているそうです。
さらに倍加の速度の進化でありますから、
2、4、8、16、32、64、128…、と指数関数的に上昇するため、
最初はゆるやかな速度に見えても、
最終的には、爆発的な進化を遂げていくということであります。
つまり10年後の未来は、過去10年のテクノロジーの発展と、
進化の速度が違うということです。
その未来は、決して手の届かない未来ではないわけです。

前作のCDR作品から今回の作品の発表まで
およそ2年ほどのブランクがあり、
その間ますます拡大し市民権を得たのが
「iPOD」や携帯の「着うたフル」などのMP3事業であります。
このパラダイムチェンジにより、
物質を持たない音楽はデータ化され、
ネット上にアップロードされたそのデータを携帯機にダウンロードし、
たくさんの人々が持ち歩くという現象を、
今では平然と受け止めている我々がおります。

脳内スキャニングの分野も、数年後には、
脳内部のすべての解明が可能になると言われており、
それをデータ化しアップロードさせるという研究も進んでおります。
つまり人間の持ち得る抽象的観念すらも、
テクノロジーによって細部にまで模倣される未来がある
ということも考えられるのです。
そうなれば、人間としての思念の存在価値や、
芸術とテクノロジーとの境目などがおぼろげになり、
音楽もボタン一つで自分好みの楽曲にコンピューターが専用パッチで作り上げてしまうようになるかもしれません。

現に、音楽ソフトウェアの進化は年々その加速度を増しており、
今では、無料で利用(使用)できる優秀なフリーウェアや、
パッチをダウンロードすることが可能になっております。
市販の音楽ツールでは、幾度もバージョンアップを繰り返して、
目を見張るような強力なシステムを形成し、
それを利用することによって、
自分のような学の無い人間でも
簡単にそれなりの曲を作ることが出来ております。

そう遠くない未来では、機械が人間の音楽を模した
「ポストヒューマンミュージック」
が横行し、世の音楽チャートを席巻しているのではないでしょうか。

今回の作品では、
このような人間の音楽を「模倣した音楽(音学)」
というエレメントを要所に散りばめております。
さらに昨今のMP3プレーヤーなどのテクノロジーにおける
人々の近代的音楽の聴き方であります、
「ザッピング的リスニング」
を意識して制作致しました。
そのためジャンルも多種多様であり、
一曲の中にも、異なった音のテイストを配置し、
「どこからでも聴ける音楽」という仕組みにしております。

CDR作品『Gravitation Childhood』の「記憶(エピソード記憶)」、
そして今回の『SINGULARITY SCIENCE FICTION』の「情報」
この「記憶」と「情報」との二つを手に入れたテクノロジーを描く
次回作もすでに制作中であります。

今回の作品の最後のトラックでは、この次回作に繋がる
「記憶」と「情報」とが融合されて行く過程を描いております。

その「記憶」はテクノロジーが人間から手に入れたものなのか?
それともテクノロジーの発展と共に非生物的な身体となった人間の「私」という存在を証明する唯一の「記憶」なのか?
もしくはアップロードされた他人の「記憶」なのか?

すべては次回作に繋がっております。

長々と文面を書き綴ってしまいましたが、
上記の内容を解説の上で聴いていただければ、
作品の意図を理解していただけるかと思い、
このような説明に至りました。

SF映画を観るような感覚で
作品を楽しんでいただければ幸いです。

TSAN

TSAN DISCOGRAPHY

SINGULARITY SCIENCE FICTION (MABR008/DESCO008) 2007

Gravitation Childfood (DESCO002) 2005


Compilation:

V.A/電電オバケカーニバル−T2 Good-bye suffering of the single eye

(MABR004/DESCO005) 2006

V.A/sketch book−T2 daisuke miyatani/st(TSAN Remix)

(PICO007) 2005

V.A/DESCO−T15 TWILIGHT SNOWSTORM

(DESCO001) 2005
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